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公正証書の作成当日の流れ【基本的には署名と押印をするのみです】

前回は、借金や未払い家賃などの取立てに備えた公正証書の作成依頼の仕方について解説しました

ここまで準備ができれば、あとは公証役場にお任せなのですが、初めて公証役場に行く人は、当日どのような流れになるのか不安だと思います

そこで、公証役場の雰囲気や、当日どのようなことをするのか、所要時間などを解説します

何事も最初の1回目は緊張しますよね

この記事を読んで、脳内でイメージしてみてください

予約時間までに公証役場に出向く

忙し日は、かなり予約が立て込んでいますので、遅れることがないように公証役場に到着してください

遅刻をすると、押している日は後回しにされても文句は言えません

公証人さんにも手続きを急がれてしまい、ゆっくり説明をしてもらえないかもしれません

できれば早めに行って公証人さんと雑談ができると、今後の参考になる話が聞けるかも

元裁判官や法律専門職等の経験から、作成する公正証書でできることやできないことなど、公証人自身の過去の経験を踏まえてお話してくださる人もいらっしゃいます

あなたも、自分の専門分野については誰かに教えてあげたくなりませんか?

公証人さんによるので必ずではありませんが、結構お話し好きな人が多い印象で、いろいろなことを教えてくれますよ

案のとおり作成された内容を当事者の面前で読み上げる

当事者が揃うと、公証人の先生が事前の打ち合わせ内容を書面にしたものを渡してくれます

その書面を見ながら、これから作成する公正証書の内容を読み上げてくれます

これによって、どちらかが一方的に用意した内容のとおりであっても、聞いていないと言わせないことができます

なお、読み合わせ中にもポイントになる部分(どちらかに不利益になるようなところ)を解説してくださる場合もありますので、両者ににとって親切だと思います

途中で質問もできます(ただしほどほどに)

読み合わせ途中でも、疑問点は質問をして大丈夫です

ただ、事前に打ち合わせをしている訳ですし、あまり的外れな質問は控えましょう

先生のその後の予定に差し支えてもいけませんので

そのために事前の打ち合わせはしっかりとしておく必要があります

読み合わせ内容に納得をしたら自署・押印する

読み合わせが終わると先生から、「この内容で作成してよろしいですね?」と確認されます

両当事者が納得すれば、最後に自署のうえ押印をします

これに公証人の先生も押印して公正証書の原本が完成します(公証役場で保管されますので紛失や改ざんの恐れがありません)

読み合わせの際に渡された書類には、先に当事者の氏名まで印字されています

そのうちの1通が正本()、もう1通が謄本()として当事者に渡されます